ひとりひとりは小さいけれど。
2007 年 11 月『アリヤ』を創刊しました。
それから遡ること2年前。私は雑誌編集者として、20 年余りお世話になった編集部
を辞め、フリーになったばかり。その頃、福祉施設の方々から「モノが売れない」「どうやって売ればいいかわからない」「十分な工賃が払えない」と、悩みを聞く機会がありました。巷にはフリーペーパーが溢れ、本屋ではあらゆる雑誌が百花繚乱のごとく咲き乱れています。
しかし、本当に伝えなければいけないことが見逃されているのではないか。福祉施設
でモノが作られていることさえ、知らない人が多いのではないか。
私の中にあった疑問はそのまま「自分は何がしたかったか」という思いと結びつき、
福祉施設の商品を紹介する情報誌を立ち上げることに踏み切りました。知らせて商品を買ってもらうことで自立の支援ができないかと、考えたからです。
ただ、資金も人脈もない、たった三人で始めた出版事業は難航しました。それを知って助けてくれたクリエーターの仲間たち。普及に奔走してくださった福祉関係の方々。
ひとりひとりは小さいけれど、力を合わせれば何かができる。
今どき忘れてしまったようなフレーズを合言葉に『アリヤ』は生まれました。ひとり
でも多くの方に読んでいただき、自立の支援ができますように。そして、できるだけ多くの方々が幸せのヒントを掴んでくれますように。
三匹の蟻はその願いを胸に、今日もデコボコ道をひたすら走っています。
ariya:蟻家(アリヤ)
ひとりひとりの存在は小さいけれど、みんなで助け合い、
支えあえば、誰もがきっと幸せに生きていけるはず。地に
足をつけ、蟻の目線でゆっくり歩いていきたい。そんな思
いをこめて「蟻の家=アリヤ」と名付けました。